2010年7月9日、amazonのKindle DXの最終モデル(Graphite)が発売されました。PDFとプログラミング関係の原書を読むために購入することにしましたがこれはなかなかよかったです。
まずDXという名前にふさわしい画面の大きさ。既存のe-bookリーダーは携帯性を保つために小型な画面が多かったんですがkindle DXは9.7インチという大画面を採用しました。
大きい画面でありますが、B5のノートとちょうど同じぐらいの大きさなので鞄に入れて持ち歩くには十分な大きさです。
また今回のKindle DXはFree 3G,つまり海外でも無線インターネットを利用してamazon.comから直接本を購入することができます。しかしサービス会社がアメリカの会社なので日本でkindle DXで本を購入する場合は2ドル程度の海外ローミング料金が追加されます。
この3Gインターネットのおかげでkindle DXさえあればいつでもどこでもamazon.comのコンテンツを購入できます。(圏外地域ではもちろんできませんが)
kindle DXはamazon.comで本を購入するだけではなく簡単なウェブブラウザーが内臓されているのでgoogleやwikipediaなどの閲覧が可能です。しかしamazon.comとwikipedia以外のサイトを利用する場合は有料となる可能性があります。(現在もまだ無料かは未確認)
では外見を見てみましょう。
まず下段部にはインターネットや本の検索、本文検索などのために小さなハードウェアキーボードが付いています。
そして右側にはページ送り、戻り、メニューなどのボタンと方向スティックが付いています。
方向スティックでカーソルを動かすと現在カーソルの位置にある単語の意味が自動的に画面の下段に表示されます。また重力センサーでkindleをどのように持っているかを判別し、自動的に画面を回転させますがベッドなどに横たわって本を見るときは結構不便なので設定をオフにしました。設定メニューでは自動回転以外にも文字の大きさ、長い単語の折りきり設定などができます。
本文を表示する画面は電子インクを用い非常に目にやさしい感じです。
電子インクの特徴上、非常に長いバッテリーの時間を持ち、長時間の外出にも問題ありません。
しかしkindleはアメリカでの使用を前提にしているので日本語を始め他国の言語には対応していません。amazon.comで購入したコンテンツ以外の自分で入れたpdfなどに日本語が含まれている場合正常に表示されません。pdfファイルはファイル自体にフォントを入れることで解決できます。kindle用のpdf変換ソフトはたくさんありますのでその辺の心配はありません。(フォントを入れ替えるハッキングをすることでも解決できます)
379ドルという他のe-bookリーダーに比べるとちょっと高めの値段ではありますが、amazon.comの莫大なコンテンツと機器の完成度からしてとても満足できる製品だと思います。