現在作業中のWindows Store Appを実際ストアに公開するまでの過程を記録しておきます。
2013年1月2日。青空文庫形式ファイルを縦書きで表示できるソフトを制作し、ストアに登録しました。しかし、何日経っても審査が始まりません。原因を調べてみると、開発者アカウントを決済するとき使用したクレジットカードの本人検証がまだ終わってないためでした。クレジットカードの本人検証のためにはアカウント決済後、追加でMSから確認名目で請求される金額、またはその請求の請求者名に表示される3桁の数字コードを入力する必要があります。本人認証が終わるまではDev Centerのダッシュボードに本人確認を促すリンクが表示され、審査が始まりません。約一週間後1月9日、クレジットカードの内訳が確認でき、無事認証成功しました。認証後、すぐ審査が始まりセキュリティーテストと技術的テスト(このテストはWindows App Certification Kitのテストと同じです)が始まりました。結果を見たかったのですが、時間が遅かったので明日確認することにしました。
2013年1月10日。朝起きてダッシュボードを確認したところ目に入ってきたのは「Release 1 failed certification.(認証失敗)」でした。セキュリティーテストと技術的テストは幸い通過しましたが、どうやらコンテンツ要求項目テストで失敗しているようでした。しかも4つの項目で失敗。失敗した項目は以下の通りでした。
- 1.2 ユーザーが Windows ストアからアプリを入手したとき、そのアプリは完全に機能しなければならない
- 2.2 アプリ内の広告は Microsoft のコンテンツ ポリシーに準拠していなければならない
- 4.1 プライバシーに関する次の要件に準拠しなければならない
- 6.8 アプリがサポートする言語ごとにアプリのローカライズ済みスクリーンショットを用意しなければならない
それで各項目で失敗した原因を予想してみました。
まず「1.2 ユーザーが Windows ストアからアプリを入手したとき、そのアプリは完全に機能しなければならない」という項目が失敗した原因です。大きく分けて2つの原因に心当たりがありました。ひとつはテキストビュアーなのだから、サンプルファイルを提供する必要があったこと。審査する人がアプリが正常動作するかどうか判断するにはサンプルファイルは必須ですね。
「2.2 アプリ内の広告は Microsoft のコンテンツ ポリシーに準拠していなければならない」が失敗した原因はちょっと複雑です。登録したアプリはメイン画面に広告を表示していて、アプリの年齢制限を最初7+に設定していました。しかし、広告で表示される内容が7+のレーティングでは不適切な内容が表示される場合があるそうです。なので広告を出すときはちゃんと広告内容を考慮してレーティングを設定する必要があります。
「4.1 プライバシーに関する次の要件に準拠しなければならない」。これは広告表示のため追加したアプリの「internetClient」capabilityを追加したため発生したと思います。「internetClient」などインターネットアクセスや個人情報を扱うアプリは必ずアプリ内にプライバシーに関する声明を表示する必要があります。しかし、私が登録したアプリにはプライバシーポリシーに関するメニュがありませんでした。
「6.8 アプリがサポートする言語ごとにアプリのローカライズ済みスクリーンショットを用意しなければならない」。これはもうそのままですね。アプリの説明を日本語以外にも英語と韓国語で登録しましたが、3つの言語全部アプリのスクリーンショットを日本語版のもので登録したのが原因です。ちゃんと各言語別にスクリーンショットも区別しないとだめです。
あとテスターからのコメントにアプリに表示されている作者のホームページが未完成のままではいけないというコメントをもらいました。KANOTYPEのサイトをアプリ情報に入れていましたが、KANOTYPEがまだ工事中だったことを忘れていました。なのでサイトが完成するまではアプリ情報からホームページは削除しておきます。
以上のことを修正して、また再審査してもらおうと思います。結果は後日またブログに投稿します。