前回に続きNReader2の開発状況です。今回はNReaderとの違いや改善点などを紹介します。
NReader2では新しいファイルを開く時の操作が少し変わりました。NReaderではファイルを選ぶ際、まずテキストやzipファイルが入っているフォルダを選択した後ファイルを選ぶようになっていました。これはWindows Store Appがアクセスできるのはユーザが直接選択したファイルやフォルダのみとなっていたからです。挿絵が含まれている場合を考慮して最初からフォルダ単位で選択するようにしていました。
NReader2ではよりシンプルに、読みたいファイルを直接選択するように変更されました。その代わり、もし挿絵を含んでいるテキストである場合は挿絵が保存されているフォルダを選択するダイアログが表示されます。挿絵フォルダの選択は最初の一回のみで次からはフォルダを選択する必要がありません。zipファイルの場合はファイルの中に画像が含まれているのでフォルダ選択ダイアログが表示されません。
NReaderのようにディスクからファイルを選択して読書する機能は現在ほとんど実装が完了しています。今作業しているのはNReader2で新しく追加される予定の「書庫」機能です。
書庫は書籍ファイルをNReader2が特定のファイルにまとめて管理する機能です。タイトルや作家名で検索したり、自分だけのリストを作成して書籍を管理することができます。もちろん、書籍を書庫に保存しなくても読書や栞管理などはまったく問題ありません。あくまでオプション機能だと考えてください。
この書庫機能を導入した一番の理由は外部ソースからの書籍入手とその管理のためです。NReader2では青空文庫DBに直接アクセスし書籍を自動的に書庫に取り入れる機能が追加される予定です。書庫と同様に、青空文庫上の書籍を検索してDLすることができます。この機能がうまく動作すれば、書籍をDLする外部ソースを増やす予定です。
これら以外の変更点としては
- 外字注記のUnicodeにある外字に対応
- 挿絵が強制改ページにならない
- 栞一覧の機能強化(栞の削除・並べ替えなど)
などがあります。
では今回の開発状況のメモはここまで。果たして今年中にリリースできるでしょうか。