今回はH8/36064を利用した赤外線通信をやってみました。実験のために必要な物の紹介から始めます。
まずはH8ボードです。私はVstone社のWRC-003という学習用基板を使いました。
そして赤外線通信のためのモジュールです。秋月電子通商の「IrDA赤外線通信トランシーバ・モジュール」というやつです。
最後に参考にするサンプルソースはルネサス社公式の「IrDA による赤外線通信」です。このサンプルではH8/38076Rを使っていますので若干の修正が必要です。
ソースコードで主に変更する箇所は以下の通り。
- H8/36064にはタイマWが存在しないのでタイマVで代用。
- 赤外線通信だけを行うことではなく、ほかの作業もやらせるためにWKP外部割込みを受信ポートに利用。
- H8/36064のCPUクロックがH8/38076Rと違うために生じる信号インターバルの調整。
上記のものを修正するだけでサンプルコードそのままで赤外線通信に成功しました。