ゲーム開発にあたって役に立つ書籍を紹介するポストです。今度の本は「Programming Game AI by Example」 (Mat Buckland著)です。
ゲームプログラミングでAIの割合は過去とは比べものにならないほど高くなっています。昔のゲームハードウェアはグラフィックや物理演算がCPUの資源を高い比率で占めていてあまりAI演算にCPUを利用できなかったのですが、今はCPUの処理能力が飛躍的に向上し、AIのために余裕のある処理が行えるようになりました。
この本はAIプログラミングの前に必要な基本数学、物理の知識の説明から始まります。そしてもっとも基本的なAI処理パターンであるFSM(有限状態マシン)の解説と、それを応用したエージェントシステム、集団行動の模擬パターン、ナビゲーションなどを紹介します。
そしてA*などの有名なアルゴリズムを理解するためのデータのグラフ処理、スクリプト処理、あいまいな量で現状を判断するファジィ論理などを紹介します。そして各項目を応用したサンプルゲームも一緒に載っています。
ゲームAIプログラミングを始めるにはちょうどいい参考書になると思います。
購入リンク :